Summary
月払ならいつでもやめられる、とは限りません。HubSpot Sales Hub Professionalは月払でも一年契約です。3か月で使わなくなっても、残り9か月分の支払いは続きます。短期間だけ使うつもりなら、月額の安さより先に「何か月分を払う契約か」を見る必要があります。
月払でも、一年分の支払いが残ることがある
料金ページに「月額」と書いてあると、一か月ずつ契約できるように見えます。ただ、請求を毎月に分けることと、一か月で契約を終えられることは別です。HubSpot Sales Professionalの月払には年間契約の条件が付き、規約も原則として期間途中の解約や未使用料金の返金を認めていません。Sales Hub料金と契約条件。
年払にも、料金の安さとは別に資金の問題があります。Semrushは一年分の前払いで、Shopifyとmonday.comも年額を前払いする方式です。一年を通して安くても、最初にまとまった金額が必要になります。Asanaを含め、見積もりや注文書では契約期間と支払日を一緒に見ておくと、月額表示だけでは分からない負担が見えてきます。最低席数や途中の変更条件も、ここで総額に織り込みます。
一年使ったときの差を、同じ製品で比べる
| 例 | 月払の料金 | 年払の料金と12か月分 | 比較の読み方 |
|---|---|---|---|
| Asana Starter・3ユーザー | 1人$13.49、合計月$40.47 | 1人月額換算$10.99、年$395.64 | 通年の差は$90。月単位で終了できる契約なら計算上の分岐点は9.78か月、整数月では10か月目です。 |
| Semrush SEO・含まれる1ユーザー | 月$139 | 月額換算$117.33、年約$1,407.96 | 通年の差は$260.04。計算上10.13か月、整数月では11か月目。最終請求額は決済時の丸めに注意します。 |
| Shopify Basic・米国1店舗 | 月$39 | 月額換算$29、年$348 | 通年の差は$120。計算上8.92か月、整数月では9か月目。アプリ・決済手数料・税は別です。 |
| HubSpot Sales Professional・Sales席3席 | 1席$100、合計月$300。年間契約 | 1席月額換算$90、年$3,240 | 月払でも契約上の12か月分は$3,600。年払は$360安く、どちらにも必須の初回オンボーディング$1,500が付きます。 |
スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
2026年10月10日確認の米ドル例で、税・追加費用は別です。出典:Asana、Semrush、Shopify、上記HubSpot。ここでは同じ製品の月払と年払を比べています。Shopifyも米国の料金例なので、日本で契約する金額は日本向けの料金や見積もりを使います。
monday.comをこの表に入れていないのは、席料金だけでは総額が決まらない契約があるためです。席とクレジットを買う方式が適用される新規AI work platform顧客には、AIクレジットの購入も必須になります。その場合はBasicの席料金にクレジット代を加えた見積もりで比べます。CRMとは料金体系が違うため、Work Managementの月払額をCRMの価格から出すこともできません。AIクレジット購入条件。
3か月で利用をやめると、いくら払いますか?
たとえば、Asana Starterを3人で使い、注文した月単位契約を3か月で終えられる場合。月払は合計$121.41、年払は$395.64なので、返金や調整がなければ月払のほうが$274.23少なく済みます。短期間で終わる契約では、単価が高くても総額は小さくなるわけです。
ところが、HubSpot Sales Professionalでは同じ計算になりません。3席の年間契約は、3か月で使わなくなっても月払の合計が$3,600、年払が$3,240です。どちらにも初回オンボーディングの$1,500が加わり、初年度の合計はそれぞれ$5,100と$4,740。月払を選ぶと支払いを分けられますが、残り9か月分を節約できるわけではありません。
下の計算機も、この違いを反映しています。年額 − 月額 × 支払月数で比べ、支払月数には最低契約期間を入れます。月単位の契約では端数月を切り上げるため、「9.78か月で同額」という結果でも、実際の比較は10か月分です。返金・移行作業・手数料・税・使用量課金は含めていません。
自分の契約条件で計算する
最初の12か月を比較します。月払も最低契約期間分を払い、端数月は切り上げ。HubSpotの初期設定は12か月です。税・返金・導入費は別。保存はこのブラウザー内で、コピーしたリンクには入力値が含まれます。
この入力では年額に通年の割引がありません。契約条件と支払日を比べて判断します。
年額が、モデル上の月払の支払義務額を上回ります。返金や追加費用は含みません。
年額は、モデル上の月払の支払義務額以下です。最低契約期間・返金条件・支払日を確認します。
使わなかった分が返ってくるとは限らない
年払で迷うときは、途中でやめた場合の返金も気になります。ただし、未使用の月数に応じて自動で戻る制度とは限りません。Semrushの直接オンラインカード購入では月額契約は返金対象外。条件を満たす初回年契約や追加購入も、書面での請求期限は7暦日以内です。monday.comの新規顧客向けヘルプは30日の請求期限を案内していますが、既存契約の更新は対象に含めていません。Shopifyも規約は原則返金なしで、申請には対象条件と審査があります。予算を比べるときは、まず返金なしの総額を出し、自分の購入に適用される返金があれば別に計算するほうが確かです。Semrush返金条件、monday.com返金、Shopify規約。
Asanaでは、月額の表示だけで契約期間を決めつけないことも大切です。Subscriber Termsは注文書に別の指定がなければ年間契約を基準とし、減席や降格には契約末の30日以上前の書面通知を求めています。更新条件も注文書で変わる場合があるため、実際に注文した内容が計算の出発点になります。Asana規約4.2〜4.4。
一年使う見込みがあり、前払いも予算に収まるなら、年払の割引を受ける理由があります。短い仕事のために使うなら、少し高くても短期間で終えられる契約に価値があります。選ぶ前に押さえたいのは、使う予定の長さと、支払いが必要な期間。この二つが分かってから、割引額と支払日を比べれば判断しやすくなります。更新停止の通知期限と返金申請の期限は別なので、契約時にそれぞれ控えておきます。
このページで変わったこと
- 記述の訂正2026.10.10 年払いと月払 — 計算に含める最低契約期間
HubSpot月払を3か月終了できる前提で計算、最低契約期間を無視 → HubSpot両方式の年間契約を明記、必要支払月数で計算
2026年10月10日に公式料金と規約を確認。 - 記述の訂正2026.09.07 HubSpot Starter Customer Platform — このプランの説明
#08「月払い$20/年払い$7の販促価格が表示されており、通常価格を切り分けられなかった」。#10 の表は「HubSpot Marketing Starter $7/席」。 → 定価・年払いの販促価格・月払いの販促価格を分けて明記し、いずれにも公式の「新規顧客限定・期間限定」の注記を添えた。#08 には、期間限定価格を年払いと月払いの比較軸に乗せない理由を書いた。
3つの価格は台帳の1か所から差し込む形にしたので、価格が動けば全ての記述が同時に変わる。
該当ページ:SaaSの月額×12で予算を組むと、どの費用が抜けますか? - 判断基準の明示2026.09.07 記事8:年払いと月払いの計算 — 自分の契約条件で計算する手段
本文の表と計算式のみ → 表の4社か自分の価格を起点に同じ式を計算する記事内フォーム(数字を持ち運べるリンク付き)
フォームが計算するのは表と同じ式(やめる月での差額・元が取れる月数・年間割引額に対する倍率)だけです。入力はブラウザーに残り、送信しません。 - 記述の訂正2026.09.06 年払いと月払い — Shopify の位置づけ
例外は Shopify だけです。 → 確認した5社のうち、Shopify がもっとも早く回収に達します(8.92か月)。
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