ホーム / 解説記事 / 料金・契約

SaaSの月額×12で予算を組むと、どの費用が抜けますか?

2026.10.10 確認 ・ SaaS COMPASS

Summary

月額×12だけでは、導入費、追加ユーザー、連絡先の課金枠、決済手数料が抜けることがあります。たとえばHubSpot Marketing Professionalの米国年払月額換算$800は、必須の導入費を加えると初年度$12,600です。Semrush SEOを3人で使う例も、付属1人分の年$1,407.96ではなく約$2,487.96になります。追加額は使い方と契約条件で変わるため、全社共通の倍率では出せません。

表示の料金に、何人分・何件分が入っているか

3人で一年使う場合でも、3席を買うツールと、付属1ユーザーに追加2人を足すツールでは計算が違います。顧客管理では、席とは別に配信対象の連絡先数で料金が増えることもあります。表示の月額が何を含むのか分かると、追加する費用が見えてきます。

下表のHubSpotは、メール配信や広告の対象にできるmarketing contactsを2,000件使う例です。CRMに2,000件を保存しただけで、すべてがその課金対象になるわけではありません。米ドルの行は米国年払価格の例で、日本での契約額を示していません。Shopifyだけは日本の円建て料金で計算します。いずれも税や他の追加費用は別です。

例計算の出発点加える料金初年度の計算例
HubSpot Marketing Professional:付属Core 3席・marketing contacts 2,000件$800×12=$9,600必須の初回導入費$3,000$12,600。別種類の席、クレジット、他の追加費用は計算外。
Starter Customer Platform:3席・marketing contacts 2,000件$7×3×12=$252追加1,000件の枠:$50×12=$600新規限定・期間限定の年払価格で$852。定価$20の例なら$720+$600=$1,320。
Asana Starter:有料3人$10.99×3×12=$395.64この3人の例では追加席なし$395.64。有料6人なら購入10席で年$1,318.80。
Semrush SEO:ツールを使う3人$117.33×12=$1,407.96追加2人:$45×2×12=$1,080約$2,487.96。購入時の端数調整、AIライセンス、他の追加費用は別。
Shopify Grow:月150万円を日本の国内標準カードで決済¥10,100×12=¥121,2003.4%×¥18,000,000=¥612,000¥733,200。アプリや別の決済方法などの費用は別。

スマートフォンでは表を横にスクロールできます。

出典:HubSpotのMarketing料金と連絡先の課金枠、Asana、Semrush料金と追加ユーザー、Shopify日本向け料金。

連絡先の枠を超えると、一年の予算が変わる

Marketing Professionalはmarketing contacts 2,000件込みです。最初の追加枠は5,000件単位で月$250。配信対象を2,050件にすると、12か月分では$3,000増えます。名刺を保存した枚数ではなく、どの連絡先をマーケティング対象に指定するかで数えます。

購入したmarketing contactsの枠を超えると即時課金され、枠を下げられるのは更新時です。キャンペーンを増やす予定なら、50人分の単価を掛けるのではなく、必要な追加枠と適用期間で予算を組みます。Starterは別の刻みと料率なので、Professionalの計算は流用できません。

必須の初回導入費$3,000は、この連絡先超過とは別です。2,000件に収まっていてもProfessionalの購入に加わります。一方、連絡先が少ないことだけでProfessionalが不要とも決まりません。必要な自動化やレポート機能がどのプランにあるかを合わせて比べます。

Asanaの6人目は、一席分の追加では済まない

Starter 5席は月額換算$54.95ですが、有料6人なら10席を買い、月額換算$109.90です。年額の差は($109.90−$54.95)×12=$659.40。来年の採用を見込むなら、予定人数を購入席数へ直してから計算します。

monday.comも最低3席、その後は5の倍数で買います。対象の新規AI work platform顧客に席とクレジットを買う方式が適用される場合、AIクレジットの購入も必要です。席だけのStandard料金で全体の予算を組まず、必須の費用が入った見積もりを使います。席の売り方、クレジットの条件。

ネットショップの予算には、売上も入れる

表のShopifyの例では、決済料が年¥612,000、プラン料が年¥121,200です。月額のプラン料だけを下げても、合計の大部分は残ります。日本の国内標準カードでは固定額¥0ですが、米国の標準オンラインカードはGrowで2.7%+$0.30なので、同じ売上でも決済件数が増えると固定額部分が増えます。国内標準カード以外や外部決済、アプリを使う場合も別に加算します。

ただし、上位プランにすれば必ず安くなるわけではありません。日本のGrowからAdvancedへの年払月額差は¥33,900、国内標準カードの料率差は0.15ポイントです。単純な分岐点は¥33,900÷0.0015=月¥22,600,000。人数枠や機能が必要なら、この売上に届く前でもAdvancedを選ぶ理由があります。普通のスタッフアカウントと、上限の対象外になるコラボレーターやPOS専用スタッフも分けて数えます。Shopifyの手数料比較では、決済方法ごとの条件を説明しています。

一年の総額と、支払日は別に考える

年額が分かっても、その日に全部払うのかは別です。HubSpot Marketing Professionalの$800は年払の月額換算。月払$890にも年間契約の条件が付きます。導入費は初回、決済手数料は売上に応じて発生し、追加ユーザーにもそれぞれの請求日があります。

日本の契約額は、契約地域と通貨を選んだ料金や見積もりを使います。今回確認したHubSpotの円表示では、Marketing Professionalの年払月額換算が¥96,000、必須の導入費が¥360,000なので、同じ付属枠内の初年度は¥96,000×12+¥360,000=¥1,512,000です。米ドルの金額を一律に換算して日本の請求額にする必要はありません。

税、為替、カードや決済サービスの手数料は、購入画面・請求書・自分の支払い方法の条件で加えます。「ドル建てなら必ず1.14倍」という一律の計算では、契約通貨も課税条件も違う購入を扱えません。期間限定の導入価格と更新時の予算も分けて考えます。Starterの現行特典は新規顧客限定・期間限定で、その後の金額は更新条件に従います。

一年後も3人のままなら、付属枠で収まる場合があります。採用や配信対象、売上を増やすなら、その場合の総額も並べます。必要な仕事ができる製品を選び、導入費・購入席数・課金枠・決済料を足したうえで支払日を書き添えると、年額では払えても最初の請求だけが予算を超える、といった見落としを減らせます。

2026年10月10日に公式料金と条件を確認しました。表は前提を置いた計算例で、契約全体の見積もりではありません。

← 比較一覧に戻る

このページで変わったこと

当サイトの変更はすべて変更履歴にまとめています。

Asana
公式へ→