Summary
SSOは上位プランに含まれることが多く、現在の契約からの増額に、IdPの料金と設定作業を加えて予算を作ります。HubSpot Sales Hub Professionalを新規購入する例では、年払のSales席1席が月$90、必須オンボーディング$1,500を含めて初年度$2,580です。Shopify Plusは3年契約で月$2,300から、1年契約で月$2,500から。用途が違う製品の価格を並べても、自社にとって最安のSSOは決まりません。
現在の契約からの増額を見積もる
まず現在の契約を確認します。SSOが含まれていれば、プランを上げずに設定できる場合があります。含まれていなければ、対象プランの見積もりと現在の更新価格を、同じ利用者・通貨・請求期間・使用量で比べます。直下の公開プランは比較の基準になりますが、Enterprise見積もりの最低価格を保証するものではありません。
分けて確認する金額は、初年度の総予算、現在のプランを続ける場合からの増額、契約時に支払う額の3つです。年額だけでは請求日が分かりません。支払日程と、契約期間全体の支払義務を見積もりに入れてもらいます。
どのプランでSSOが使えますか?
この表は、5サービスで機能がどこに含まれるかを確認するものです。同じ業務の代替製品を安い順に並べた表ではありません。
| サービス | 対象プラン | 料金と契約の確認点 |
|---|---|---|
| HubSpot | SSOヘルプに掲載された各Hub・Smart CRMのProfessionalまたはEnterprise | Sales Hub ProfessionalはSales席1席につき年払で月$90から。月払は月$100からで、年間契約です。必須の初回オンボーディング$1,500は別途。購入する席の種類を確認します。 |
| Shopify | Plus | 標準的な構成は3年契約で月$2,300から、1年契約で月$2,500から。複雑な構成や大規模事業では変動型のプラットフォーム料金になる場合があります。 |
| monday.com | SAML SSOはEnterprise | 製品と必要席数を指定して見積もりを取ります。GoogleログインはPro・Enterpriseで利用できますが、必要なログイン制御を満たすかは別途確認します。 |
| Asana | Enterprise。Enterprise+もあり | 料金は営業問い合わせ。Enterpriseの機能にSAMLとSCIMによるユーザー管理が掲載されています。 |
| Squarespace | PremiumまたはEnterprise | パッケージ料金を営業に確認します。Oktaの公式ガイドはOpenID ConnectとSCIMを案内。他のプランとAcuity Scheduling Enterpriseはこの機能の対象外です。 |
スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
ドル額は2026年10月10日に確認した米ドルの公開例です。自社の地域・税・既存契約に対応する見積もりを取ってください。機能条件と料金の出典は末尾にまとめています。
公開価格で計算できる初年度の費用
Sales Hub Professionalを新規購入し、公開年払価格のSales席だけを買う例は、$90 × 有料Sales席数 × 12 + $1,500です。1席なら$2,580、5席なら$6,900。税・IdP・導入作業を含めない、契約料金とオンボーディングの例です。SSOを使う人全員が月$90になるとは限りません。HubSpotにはSales席・Core席・無料のView-only席があり、SSOの対象条件は契約プランに付いています。各ユーザーにどの席が必要か確認します。
Shopifyの標準開始価格では、3年契約の12か月分が$27,600、36か月分が$82,800です。1年契約の開始価格なら12か月分が$30,000。どちらも決済手数料・アプリ・税・自社の設定作業を含みません。$27,600を1年契約の提示額とは読めません。SSOを使いたいだけで他製品へ移る場合には、業務の移行費用も見積もりに加えます。
SSOを入れれば、退職者は自動で消えますか?
SSOはログインをIdP(IDプロバイダー)につなぐ仕組みです。SAMLとOpenID Connectは、その接続に使われる規格です。MFAは認証要素を追加する仕組みなので、SSOを有効にしただけで設定済みとは考えず、認証方針を別に確認します。
SCIMは、対応する連携を設定した場合のユーザー作成・利用停止などを扱います。ログインとは別機能で、退職処理が停止・削除・権限変更のどれになるかはアプリ側の連携仕様次第です。セッション、例外的なローカルログイン、データ所有者、有料席がどうなるか確認してください。IdPのユーザーを止めたことだけでは、SaaSアカウント・既存セッション・課金席まで消えたとは判断できません。
ShopifyのPlusヘルプには、SAMLの強制レベル・SCIM・2段階認証の必須化が掲載され、ドメイン所有の確認が必要です。HubSpotはSSO必須化の例外ユーザーを設定でき、IdP障害に備えてSuper Adminを1人以上例外に残すことを推奨しています。例外アカウントも権限点検と復旧手順に含めます。
見積もりと導入の担当者が決めること
- 料金:対象パッケージ、課金席の種類と最低数、オンボーディング、IdPライセンス、設定作業、税、更新条件、支払日。
- アクセス:対応IdPと規格、SSOの強制、例外ユーザー、MFAの方針、外部委託者と管理者の扱い。
- 退職処理:SCIMの範囲、セッション失効、データの引き継ぎ、課金席を解放する別の操作。
- 証跡と復旧:記録される操作、ログの保持・書き出し、導入担当者、障害時のアクセス、試験済みの復旧手順。
「10人からSSOを買う」という共通の境界はありません。必要なアクセス制御、顧客や監査からの要求、退職処理の負担から判断します。検討中もアカウント一覧と権限を点検し、利用できるMFAを設定して、退職手順を試します。SSO導入後も続ける作業です。
出典と、見積もりが必要な点
- HubSpotのSSO対象・強制・復旧用の例外、Sales Hub料金とオンボーディング、席の定義。
- Shopify Plusの料金・契約期間、Plusのセキュリティ機能。
- monday.comのSAMLとGoogleログインの条件。
- Asana EnterpriseのSAML・SCIM・問い合わせ料金。
- Squarespace Premium/EnterpriseのOkta SSOと対象外条件。
2026年10月10日確認。この調査では、自社のEnterpriseパッケージ価格、既存契約からの変更料金、IdPライセンス料金は確定できません。予算承認前に、これらの金額と解約条件を見積書で確認してください。
このページで変わったこと
- 記述の訂正2026.10.11 記事の文章 — 見出しと具体例
疑問形の見出しの繰り返しと抽象的な比較 → SSOの予算を、上位プランへの変更、導入、業務移行に分けて説明。
文章を改訂。記録済みの事実確認日は維持。 - 判断基準の明示2026.10.10 SSOの費用 — 契約期間とアクセス制御の範囲
人数による一律判断、Plus契約期間未確認、全ユーザーをSales席で計算 → 現在契約からの増額、Plus契約期間、席の種類、設定に依存する退職処理
2026年10月10日に公式ページを確認。 - 対象範囲の変更2026.09.08 Squarespace Premium / Enterprise — Squarespace の SSO の価格について書けること
表に「非公開(要見積)・算出不能」と書いていただけだった。 → monday.com と Asana で使った方法(直下の公開プランを見積の基準にする)が Squarespace では使えない理由を書いた。Premium は公開プランの並びの外にあり、ページ下書きと Design Library が SSO と同じ価格に入っている。
Squarespace 側の変更ではない。台帳にあった Squarespace の3項目は2026.09.08に再確認して値は不変。プランの並びと Premium の中身の2項目を台帳に追加した。
当サイトの変更はすべて変更履歴にまとめています。