HubSpot、Semrush、monday.com、Asana、Shopify、Squarespaceの6社を公式ページで確認したところ、開始時にクレジットカードを求めるのはSemrushだけでした。残る5社は「カード不要」と明記しています。カードを渡していなければ放置しても請求は来ないはずですが、請求が来ないことと作ったデータが残ることは別です。
何もしなければ課金されるのは、6社中1社です
表1:無料トライアルの4条件(2026年8月・各社公式ページ。日数はすべて暦日。金額は表の外に記載)
| サービス | 日数 | カード登録 | 終了後(作ったデータはどうなるか) | 返金 | この行の読み方 |
|---|---|---|---|---|---|
| Semrush | 7日 | 必要($1の与信=カードが使える状態かを試す手続きで、引き落としではありません)。トライアルは1アカウント1回だけ、バーチャルカードは不可 | 自動課金 | 初回購入の年払い(12か月以上)のみ7日以内。月払いと更新分は対象外 | 唯一、何もしないと課金される |
| HubSpot | 14日 | 不要 | 課金なし。元のプランに戻るが、規約上トライアル中のデータは恒久削除されうる(ToS 2.12) | 原則なし(ToS 4.5) | 請求は来ない。データは残らない前提で使う |
| monday.com | 14日 | 不要 | 課金なし。アカウントが無効化される | 新規の初回購入のみ30日以内、未使用分を日割り | 請求は来ない |
| Asana | 公式に記載を確認できませんでした | 不要(途中で登録できる) | 未登録なら課金なし/登録済みなら終了と同時に課金開始 | 原則なし(Subscriber Terms 4.1) | 自分でカードを登録したときだけ課金が始まる |
| Shopify | 3日(申込ページの表示) | 不要 | 課金なし。ストアは一時停止され、データは保持される | 原則返金不可。期限内(月払い7日/トライアル後の初回請求30日/年払い30日)なら申請を受け付けるが、可否は個別審査 | 日数は「返る期限」ではなく「申請できる期限」 |
| Squarespace | 14日(+7日延長可) | 不要 | 課金なし。ただしトライアルサイトの内容は恒久削除の対象としてマークされる | 年払いは購入後14日以内なら全額。月払いは返金なし | 請求は来ない。データは残らない前提で使う |
※ 横にスクロールすると全項目を確認できます
宿題があるのはSemrushの行だけです。解約を忘れると、7日目に選んだプランの料金が落ちます。いちばん安い有料プランのSEOで月$139(月払い)です。
HubSpotの規約は「トライアル終了前に購入しない限り、データは終了時に恒久的に削除されることがあり、当社は復旧しません」(原文:Unless you purchase a subscription to the applicable Subscription Service before the end of the free trial, all of your data in the Subscription Service may be permanently deleted at the end of the trial, and we will not recover it.)としています。Squarespaceの満了サイトも恒久削除の対象です。両社の規約上、終了日以降も必要になる内容は、それまでに書き出すかスクリーンショットで残す必要があります。
カードを入れると、放置できなくなります
Asanaの公式ヘルプは「支払い情報を手動で追加していない限り、トライアルは放っておいてよく、請求されることはありません」(原文:Unless you've manually added payment details, you can simply let the trial run its course and you won't be billed.)とし、Shopifyは「トライアル期間中に有料プランへのアップグレードを決めた場合、課金はトライアル期間の終了後にのみ始まります」(原文:If you decide to upgrade to a paid plan within your free trial period, then charges will only start after the free trial period ends.)としています。カードかプランを登録した時点で、5社とも請求が発生しない状態から、終了日に自動で課金される状態に変わります。
ここからは有料契約の話です
カードを登録していないトライアルには、解約手続き自体がありません。次の表は有料契約の解約です。
表2:有料に切り替えたあとの解約の反映タイミング(2026年8月・各社公式ページ)
| サービス | 解約の反映 | この社で実際に損をするところ |
|---|---|---|
| Semrush | 前払い期間の終了時(未払いのトライアルは申請から3営業日以内) | 解約は確認メールのリンクを踏むまで完了せず、そのリンクは24時間で失効する |
| HubSpot | 契約期間の終了日。中途解約は不可 | 解約を押しても残り契約期間分は満額出ていく。Professional以上は更新日の5営業日前までに契約担当者へ、Starterはサポート窓口へ連絡が要る |
| monday.com | 現在の期間の終了時。即時に閉じることも選べる | 契約終了日の30日前までに通知しないと自動更新される |
| Asana | 更新日に自動的に解約 | 規約上、更新日の30日前までの非更新通知が要る |
| Shopify | 現在の請求サイクル(請求日から次の請求日までの1か月)の末日 | ストアを無効化しても、そのサイクルの末日までは契約が続く |
| Squarespace | 年払いは即時にサイト停止、月払いは請求サイクルの末日 | 年払いの解約は即サイト消灯。返金申請(購入後14日以内)を先延ばしにして使い続けることはできない |
monday.comとAsanaの「30日前」は、有料契約の更新日から数える期限で、トライアル終了日からではありません。14日トライアルの開始日をD0とすると終了日はD0+14、30日を引くとD0−16、開始16日前という存在しない日付になります。効くのは有料契約の更新日の30日前で、その日付は有料に切り替えた日に確定します。
終了時に何が起きるかは、3つの事実で決まります
1. カード登録の有無。開始時に求めるのはSemrushだけです。残る5社は途中で登録でき、Asanaは登録済みならトライアル終了と同時に課金が始まるとしています。
2. 終了日に何が起きるか。カードかプランを登録していれば自動で課金が始まります。登録していなければ請求は発生せず、元のプランに戻る(HubSpot)、アカウントが無効化される(monday.com)、ストアが一時停止される(Shopify)のいずれかです。
3. 作ったものが残るか。HubSpotとSquarespaceは、トライアルの内容が恒久的に削除されうると規約に定めています。Shopifyはストアのデータを保持します。
日数はいずれも購入日起算の暦日。Shopifyの30日は返金される期限ではなく申請できる期限で、可否は個別審査です。出典:https://support.monday.com/hc/en-us/articles/115005320069-Refund-eligibility / https://help.shopify.com/en/manual/your-account/manage-billing/refund-policy-subscriptions / https://support.squarespace.com/hc/en-us/articles/46051001586701-Website-refund-policy / https://www.semrush.com/company/legal/refund-policy/
- 終了日は開始時に記録する。Asanaは日数が公式にないため計算では出せません。登録完了画面の終了日を写します。Semrushだけは2日前と前日の2本にしています。確認リンクが24時間で失効するためです。
- 判断がついていない段階では、月払いのほうが失敗したときの損が小さくなります。捨てる1か月分は、Shopifyベーシック(日本・月払い)で4,850円、SemrushのSEOプランで$139です。年払いだと、Shopifyベーシックは月3,650円×12=43,800円が契約時に一度に出ます。
- 年払いが成り立つのは、返金の申請期限内に判断を終えられるときだけです。Squarespaceは購入後14日以内なら全額返金ですが、年払いの解約は即時にサイトが止まります。14日を丸ごと試用に充てると、返金申請と同時にサイトが消えます。当サイトが置いている予定は「購入日+12日」です。
カードを求められたかどうかで、そのあとが変わります
カードを求められなかったなら、規約上は請求が発生しません。残るのはデータで、終了日までに持ち出す必要があります。
カードを求められたなら(Semrush)、開始前に解約の予定を2本入れておくことが唯一の防御になります。それができないなら、当サイトとしては開始を勧めません。$1の与信は銀行によっては数週間明細に残ると公式にあります。経理に先に伝えておくと、後で照会を受けずに済みます。
解約すれば返金される、ではありません。解約は「次から請求しない」、返金は「払った分を返す」手続きで、別々に申請します。
2週間以内にまとまった作業時間を取れないなら、トライアルの価値はほとんど出ません。Shopifyの3日で本番に近い検証は終わりません。年払いが向かないのは、決裁者が自分ひとりでない場合、他部署に試させる予定がある場合、繁忙期に重なっている場合です。返金を申請できる期限は7〜30日しかありません。
出典(2026年8月時点で確認)
- Semrush:トライアル7日/Billing FAQ($1与信・数週間残ることがある・バーチャルカード不可・トライアルは1回限り)/Cancellation and Refund Policy(初回の年払い12か月以上のみ7暦日・月払い対象外・トライアル終了時に自動課金・解約の反映)/Terms of Service(トライアル終了時の自動課金)/解約手順・確認リンク24時間/料金(SEOプラン 月払い$139)
- HubSpot:14日・カード不要/終了時に自動課金なし・元のプランに戻る/中途解約不可・更新日に解約・5営業日前の連絡/Customer Terms of Service 2.12 トライアルデータの恒久削除/4.5 返金不可
- monday.com:14日・カード不要・終了で無効化/返金30日・日割り/解約手順・30日前通知
- Asana:カード不要/支払い情報を入れた場合の扱い/更新日に解約/Subscriber Terms 4.1 返金不可・4.4 30日前通知
- Shopify:3日・カード不要/終了後はストア一時停止/アップグレード時の課金開始/原則返金不可・7日/30日・個別審査/解約は請求サイクル末/日本の料金(ベーシック 年払い月3,650円・月払い4,850円)
- Squarespace:14日・カード不要・7日延長・恒久削除/年払い14日返金・月払い返金なし/解約の反映タイミング
Asanaのトライアル日数は公式に記載を確認できませんでした。Shopifyの日数は公式ヘルプが「無料トライアルの長さはさまざまな要因によって変わることがあります」(原文:The length of your free trial can vary based on different factors.)としており、3日は申込ページの表示です。Shopifyの日本の料金ページは税込か税別かを明記していません。条件は変更されるため、開始前に各公式ページでご確認ください。
このページで変わったこと
- 対象範囲の変更2026.09.06 英語版 — 通貨と税の前提
円建て価格、日本の消費税、カードの海外事務手数料を前提にしていた → 米国公式価格(米ドル)で組み直した。売上税は請求先住所で決まるという事実だけを書き、税率は置かない
日本から買う場合は日本語版が扱う(円建ての数字はそちらに残している)。
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当サイトの変更はすべて変更履歴にまとめています。
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